会議を効率的に進めるための8の秘訣【正しい会議のやり方】

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あなたは今、このようなムダな会議に参加していませんか?

  • 結局、何が決まったのか分からない
  • 参加者の意見が堂々巡りで、話が前に進まない
  • 特定の一人が一方的に話していて、他の人の時間が奪われている

このような状況が続くと、会議に参加すること自体がストレスになり、貴重な時間が浪費されてしまいます。

この記事では、リモートワーク時代において特に重要度が増している「会議」を、最高の「意思決定の場」 に変えるための8つの秘訣をご紹介します。

この記事におすすめの人
  • 会議が長引く原因を突き止め、改善したいと考えている人
  • 会議を「報告の場」から「意思決定の場」に変えたいマネージャーやリーダー
  • 参加者の意見を効率よく引き出し、議論を収束させる技術を知りたい人
目次

大前提:会議は「決定」のための最も貴重な時間である

会議には「決定(意思決定)」と「報告(情報共有)」の2つの側面があります。このうち、どちらが重要でしょうか?

答えは明確に 「決定」 です。

重要な決断や意思決定は、関係者や決裁者が集まり、互いに承認プロセスを経る会議の中でしか実現できません。これが、人を集めるコストをかけて会議を行う最大の目的です。

一方、「報告」や「業務連絡」はどうでしょうか?

これはメール、チャット、または情報共有ツール(非同期コミュニケーション)でも十分に対応できます。人を集め、時間を拘束してまで情報共有する価値があるのか、常に疑問を持つべきです。

もしあなたの会議が「報告」ばかりになっているなら、立ち止まって次のことを自問してみましょう。

  • そもそも、この会議で何を「決める」必要があるのか?
  • 「決定」するために必要な情報や参加者は揃っているか?

この大前提を意識することで、会議の質は大きく向上します。

【実践編】会議を効率的に進めるための8つの秘訣

ここからは、会議を「決定」の場として機能させるための具体的な8つの行動指針を解説します。

1. 意思決定に必要な情報を揃えた人物を参加させる

プロジェクトが先延ばしになる会議でよく聞かれるのが「次回までに〇〇しといて」という言葉です。本来、意思決定に必要な情報は、会議が始まる前に担当者がすべて揃えているべきです。

会議とは「情報を仕入れる場」ではなく、「仕入れた情報をもとに決断を下す場」です。必要な情報を持っている担当者や、その場で決裁できる人物を参加させ、議論の場で「今すぐ決める」ことにこだわりましょう。

2. 開始直後に「会議の目的」を可視化する

議論が白熱すると、いつの間にか本筋とは関係のない方向に逸脱してしまう経験はありませんか?会議の途中では、参加者は目的を見失いやすいものです。

これを防ぐためには、会議の冒頭でホワイトボードや共有画面に「今日の会議の目的(ゴール)」を大きく書くのが最も効果的です。

これにより、議論が目的から外れそうになった際に、誰でも「目的」を指して軌道修正できるようになります。

3. 議事録を「未来の自分を守る鎧」と捉える

「言った・言わない」のトラブルや、前回の内容を忘れてしまい手戻りが発生することはありませんか?

議事録は、参加者の記憶違いや認識のズレを防ぎ、あなた自身を守る「鎧(よろい)」になります。会議の冒頭で前回の議事録の「決定事項」のみを確認する時間を設けるだけでも、手戻りは大幅に減らせます。

完璧な記録は不要です。「誰が」「いつまでに」「何を」「どうする」という要点だけをまとめれば十分です。

4. 議論が平行線になったら「要素分解」で立ち止まる

同じ話が繰り返され、「それは難しい」「このままではダメだ」といった否定的な意見ばかりが出始めたら、それは危険信号です。議論を一度中断しましょう。

そして、感情論や抽象的な議論を避け、 「何が本質的な問題なのか」「何に一番困っているのか」 を要素分解(構造化)します。問題の構成要素を一つ一つ切り分け、具体的な解決策を冷静に探ることで、議論は再び前進します。

5. 複数部門にまたがる課題は「部門別課題」に切り分ける

複数部門が絡む難しい課題は、それぞれの部門が「部門内の問題しか解決できない」という制約から、議論が平行線になりがちです。

こうした場合は、課題全体を一つの部門では解決できないと認識し、課題を分解します。そして、「A部門が解決できる課題」「B部門が解決できる課題」 として切り分け、それぞれの担当者に持ち帰らせることで、解決への道筋が見えてきます。

6. 資料作成に時間をかけすぎず「伝わること」を最優先にする

会議資料に必要以上の時間をかけて、フォントの調整やデザインに凝っていませんか?

資料の目的は、あなたの「言いたいこと」を正確に伝えることです。

美しいデザインよりも、論理的な構成と要点の明確さが重要です。必要であれば、その場でホワイトボードに図を書いて説明する方が、洗練された資料よりも速く伝わる場合があります。本質的な「知的労働(考えること)」に時間を使いましょう。

7. 事前共有と非同期コミュニケーションを徹底する

リモートワークやハイブリッドワークが普及した現代において、会議は「貴重な時間」です。人を集めるコストを考えれば、情報共有は非同期(メールやチャット)で済ませるのが鉄則です。

  • 会議で共有するデータは事前に送付し、参加者に目を通しておくよう依頼する。
  • 会議時間は議論と決定に全振りし、資料の読み上げや一方的な報告は極力避ける。

これにより、会議の価値を最大化できます。

8. 制限時間を守り、終了10分前に決定事項を確認する

会議がダラダラと続くのを防ぐため、必ず制限時間を設定し、時間厳守を徹底しましょう。

さらに重要なのは、終了時刻の10分前に議論を打ち切り、本日「何が決定されたのか」を復唱・確認する時間です。決定事項とその後のアクションプラン(誰が、何を)を明確にして終わることで、次へのスムーズな移行を保証します。

まとめ

会議は、あなたのチームにとって最もコストが高く、最も重要な 「意思決定のプロセス」 です。

会議を効率的な意思決定の場に変える8つの秘訣を実践することで、無駄な時間を減らし、チーム全体の生産性を向上させることができます。

ぜひ、次回の会議から実践してみてください。

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