【読書ノート#22】忘却の整理学(外山 滋比古)

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目次

基本情報

本のタイトル忘却の整理学
本の評価
著者外山 滋比古
出版社筑摩書房
発売日2023/3/13

どんな本?

「忘却」がどれだけ大事かが、色んな視点で書かれている。

記憶と忘却は呼吸のような関係であり、忘却によって知識を利用・消費している。

どんな人におすすめ?

インプットに偏ってしまったり、知識さえ詰め込めればいいと考えがちな人には、忘却の重要性をしれて良いかも。消費するという意味では、アウトプットも有効だ。

本を読む前、読んだ後の問いと今後の行動

STEP

本を読む前の問い

何を学びたいのか?

  • 忘却とな何なのか?何がそんなに大事なのか知りたい

それを学んで自分はどうなりたいのか?

  • いままで知識をなるべく忘れないようにしてきた自分を、今後どのように知的活動を行っていくか一つの判断基準として取り入れたい
STEP

本を読んだ後の問い

この本の問題提起は何か?

  • 忘却は、記憶と同じくらい大切な心的活動である

問題的に対する解決策は何か?

  • 積極的に忘れる

著者が伝えたいことを3つに絞ると何か?

  • 忘却によって知識を消費・整理しなければ、人間は何事にも興味関心を持てなくなる
  • 知識や書籍では、先にでることは出来ない→自分の頭で考えて忘却を繰り返す
  • 朝一番に考え、頭を使う

本を振り返って、面白かった箇所はどこか(へぇーって思ったこと)

知識を覚えるというのは、なるべく忘れないようにするということだと考えていた。

しかし、インプット→忘却を繰り返し行うことにより記憶が定着し、磨かれる。

忘却によって頭を整理しなければならない。実体験から納得。

印象に残った言葉や表現

ページ

創造的思考に必要なのが「忘却」

コンピューターによって人間の記憶の価値を下げた。

そしてもっとも人間らしい活動といえば創造的活動となり、その独創に必要なのが「忘却」である。

忘却という名のの昇華を経て、自分の血肉となるということか…

ページ

忘却は記憶と同じくらい大切な心的活動である

対立関係ではなく、セットで考える。呼吸のようなもの。

記憶→忘却→記憶のサイクルが知的活動をより魅力的にする

ページ

ふるさとは遠きにありて思ふもの

記憶した現像をときの経過に伴う忘却によって美化・拡大する。

現状は追憶の中のイメージより常に劣っているということになる。

思い出のところには行かないほうがいい。幻滅がおきるということ。

確かに思い出の小学校がやたら小さく見えたり古ぼけたり見えたりするが、それはそれで自分は良いと感じてしまう。それが時代の流れだと思って受け入れるのが好きだったりする。

ページ

悪玉コレステロールのような知識とは

知識をどんどん利用・消費するには、忘却によって廃棄処分しなければならない。

溜め込むほど何にも関心・興味が持てなくなる。これを治すためには忘却を高めることが大事。

詰め込むのではなく、利用する。忘れる。利用する。繰り返していけば自ずと必要なものだけに磨かれるということ?蓄えるだけでは確かに意味がないよな

ページ

本を読むということは、思考の後をたどること

いくら読んでたどっても、本を書いた人の先にでることはない。

自分の頭で考えて忘却を繰り返す。覚えて忘れて走ってまた忘れる

本という知識を得たら、行動するなり利用するなりしないとね。そして忘れてまた思い出す。

ページ

朝一番に考え、頭を使う

考えられるのは、いづれも空腹時ということ。

消化にエネルギーを取られると、頭の活動も低調になる。

ほんとこれ。頭を使うのは朝にかぎるし、午後の会議とかほんと終わってる

ページ

思考に最適な三上、三中

  • 馬上、枕上、厠上
  • 入浴中、道中、夢中、集中
ページ

風をいれるということ

時間をかけるのは、忘却の働きを促すということ。

忘却は不要・不順・余計なものを洗い落として純化・昇華させるかけがえのない作用を持っている。

文字を書くにしろ、資料作成にしろ作成してから寝かせるのは大事かも

ページ

メモはしないほうが良い

メモをノートに抜け書きも忘れては困るから、その保険のために書き記されるもの。

しかし、いったん記憶されると安心して忘れることが出来る。しかしメモもノートも読み返さなければまったくの無用の長物である。

メモはしないほうが良いは同意できないが、読み返さなければならないは同意。繰り返し見やすいノートにメモして、何度も確認することが大事。すくなくとも私はそうしている。

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