【レビュー】formrunを1年間使用した感想【フォーム作成】
2021年は、1年間フォーム作成サービスのformrun を使用して
- ショールーム予約・お問合せ受付
- イベント・ウェビナー申込受付
- ホワイトペーパーの請求
などのフォームを用いたお客様との接点を作ってきました。
特に、ウェビナー開催での使用率が最も高くイベント毎に作成した申込フォームは90フォーム以上作成しました。
今回は、formrun の有料プランを1年間使用しての感想を記載いたします。
- Googleフォーム以外のフォームサービスを検討している
- セミナー・ウェビナーや問合せ対応を効率化したい
- 自社にあった最適なフォームサービスの形態を知りたい
formrunを使用し始めた理由
最初はGoogleフォームを用いてウェビナー・セミナー運営を行っていましたが
- 確認メール、返信メールの作成がGoogleフォームだと手間がかかる
- フォームのデザインが画一的なので良くしたい
特に、返信メール作成の手間が大きくGoogleフォームとは異なるフォームサービスの検討を行いました。
検討したサービスの条件
検討した条件としては以下の通りです。
- フォームを簡単に作成できる
- 簡単に関係者のみに名簿を共有したい
- 自動返信メールを送信したい
最終的にはformrunの有料プランを採用しました。
formrunのメリット
豊富なフォーム機能
一般的なフォーム機能だと、「条件分岐」や「見出しで分類」などが出来ないことが多いです。
しかし、formrunはフォームに特化しているので様々な表現方法が可能です。
カンバンによるステータス管理
trelloのようなカンバン形式で任意のステータスごとに管理することが可能です。
この機能は、ショールームや問い合わせなど複数人で運営している場合に情報共有や業務効率化にとても役立ちました。
普通のフォームサービスにはない利点ですね。
スプレッドシートへの連携(外部連携)
スプレッドシートとの連携がなぜ必要なのかというと、社内での名簿の共有が簡単に楽にできるからです。
セミナーやお問い合わせ業務を運営していると営業や関係者の多くの人に共有する必要がありますが、全員をシステムにログインさせるのは現実的ではありませんよね。
CSVデータのやり取りは個人情報の取り扱いの観点からもリスクが高く、名簿が更新されるため定期的にデータを出力する必要があります。
一方、スプレッドシートであれば「ダウンロード権限」は与えずに「閲覧権限」のみにしておき、見られたくない項目は非表示にできます。
formrunではワンクリックで連携が可能です。
自動返信メールの作成
Googleフォームでは、お客様がフォーム入力完了後に自動返信メールを送るためには一手間必要です。
管理するフォーム数が複数あったりする場合には、正直厳しいです。また、メール送信数にも上限が存在するためリスクもあります。
formrunの場合は無制限で簡単にメール作成することが可能です。
「お名前」などのフォームに入力された情報など変数の埋め込みも可能です。
formrunのデメリット
formrunを使用していく中で、もっとここが使いやすければ・・・と感じる部分が出てきました。
それはフォームからコンバージョンした後の機能についてです。
顧客情報の管理機能が弱い
元々フォームサービスからスタートしただけあってフォーム機能に関しては豊富ですが、基本的に顧客情報を管理する機能はありません。
画面を確認してみても
フォームの入力履歴が表示されるだけです。
つまり、「性別」や「年代」など属性による情報の確認が困難ということで、次の施策を行うためのセグメントを切れないことになります。
シナリオメールの作成が困難
現在お試し機能としては「一斉メール送信」という機能は提供されています。
固有のフォーム登録者に対してのメール送信は可能ですが
- 顧客の属性によってメール配信
- シナリオメールのように行動内容によってメール配信を分岐
などは出来ません。
ツール導入の目的にもよりますが、用途によっては合わない部分も出てくるでしょう。
アクセス解析が出来ない
一般的なMAツールでは、メールの開封や、メールに記載したリンクの回帰(クリックしたかどうか)やサイト滞在時間などが取得できます。
一方で、formrunでは開封可否の判定のみの提供です。
こちらも気になる部分ではあります。
使用目的と使い分けが大事
ここまでデメリットを多くお話ししましたが、それは私が使用目的を見誤っていたからです。
formrunは、フォームの活用に重きを置けば素晴らしいサービスです。しかし、デジタルマーケティングに必要な機能が全て搭載されているわけではありません。
フォームを使用した後に、どのようなことが行いたいのかが最も重要です。例えば
- セミナーは、セミナー終了後のフォローをして、どんなことに興味を持っているのか知りたい
- お問い合わせや資料請求は、顧客がどのような関心を持っているかを把握しつつインサイドセールスが連絡したい
- お客さんがどのようなサイトページに関心があるか把握したい
などは、フォームサービスとしての範疇を超えており、より適切なサービスが考えられます。
私が最初にGoogleフォームの+αで考えてしまったことが原因です。
このような場合にはマーケティングオートメーションツールの導入をお勧めします。
代表的なマーケティングオートメーションツール
最後に、簡単に代表的なMAツールをご紹介します。
フォームサービスか、マーケティングオートメーションか。ご検討中のかたの参考になれば幸いです。
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