結論と根拠が繋がる!論理のチェックリスト活用術「So What?/Why So?/True?」

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自分の話が伝わらない、相手にうまく伝えられない…。

あなたの話や提案が「なんとなく伝わらない」原因は、結論と根拠の間の論理的な繋がりが曖昧になっていることかもしれません。

  • 結論は出したものの、その理由が本当に正しいか自信が持てない
  • みんなの意見を聞いているが、原因と結果がごちゃ混ぜのまま話が進んでいる
  • データが多すぎて、結局この情報から何を言えるのかがハッキリしない

このような「考え方のズレ」や「勘違い」を防ぎ、あなたの提案の説得力を高めるための論理のチェックリストが「So What? / Why So? / True?」です。

この3つの質問は、バラバラに使うものではなく、決まった順番であなたの考えをしっかりチェックするマニュアルとして機能します。

この記事では、この3つの問いをどの順番で、どう仕事に使うかを分かりやすく解説します。

この記事におすすめの人
  • 自分の結論や理由に 「穴」がないか を客観的に確かめたい人
  • 集めたデータから、「一番正しい答え(法則)」 を導き出したい人
  • 上司や顧客の主張に対し、「話のズレ」 を正確に指摘できるようになりたい人
目次

なぜ必要?:論理の繋がりを疑う3つの質問

why so? So What? True?

「So What? / Why So? / True?」は、出した結論や理由に対して、「本当にこれで大丈夫?」と健全に問いかけ、考え方をしっかりチェックするための3つの質問です。

この3つの質問は、結論と理由の間にある「話の繋がり」が正しいかを確かめるために存在します。

質問役割目的
So What?(だから何?)結論を導き出す集めた情報から、結局何が言えるのか(結論)をハッキリさせる。
Why So?(それはなぜ?)理由を確かめる結論に対し、なぜそれが言えるのか(理由)を確かめる。
True?(本当に?)話のズレをチェック結論と理由の間にある原因と結果、隠れた前提をしっかり検証する。

この3つの質問を、以下の 【フロー】 で順番通りに使うことが非常に重要です。

Step 1:So What?(だから何なのか?)

定義:集めた情報から「結局、何を言えるか」を出す

So What?は、手元にある情報や事実から、結局何が言えるのかを問いかけ、結論を抽出する作業です。

これは、あなたが集めた具体的なデータ(事実)をグループに分け、それらに共通する法則(結論)を見つけるために使われます。

事実 / 根拠問い結論(So What?)
A社の新規契約率が過去3ヶ月で20%低下した。
競合B社が新料金プランを導入した直後である。だから何なのか?結論:競合の価格戦略が、新規契約率低下の主な原因である可能性が高い。
営業から「価格競争で負けている」という報告が増加した。

この段階で、あなたが何を伝えたいのか(メインメッセージ)がハッキリします。

Step 2:Why So?(なぜそうなのか?)

    定義:結論が正しい「理由」を検証する

    Why So?は、Step 1で導き出した結論が、どのような理由や事実で支えられているかを問い直す作業です。

    これは、誰かがあなたの結論に疑問を持った際に、すぐに「これが理由です」と提示できる根拠の強さを保証するために使われます。

    結論(Why So?)問い根拠(Why So?)
    結論:今日は雨が降るだろう。それはなぜ?根拠 1:今日の天気予報が降水確率80%だった。
    根拠 2:空を見ると分厚い雨雲が広がっている。

    この段階で、「結論 → 理由」という論理的な構造の土台が完成します。

    Step 3:True?(本当に正しいか?)

    定義:結論と理由の間の「話のズレ」をチェックする

    True?は、So What?とWhy So?が繋がっているその繋がり自体に、勘違いや例外がないかを再確認する、一番大事なチェック項目です。

    True?は、「結論と理由の間に飛躍はないか?」「この結論が成り立たない例外はないか?」という視点で、論理的な弱点を徹底的に検証します。

    【True?の活用例】

    結論(提案)根拠(事実)True?によるチェック
    結論: 新しいCRMツールを導入すべきだ。根拠: 営業プロセスが非効率で、営業担当者の負担が大きいからだ。True?(本当に正しいか?)

    → 非効率の原因はツール不足ではなく、「マネージャーの指示の曖昧さ」ではないか?(原因の再確認)

    → ツールを導入しても、誰も使わなければ意味がないのではないか?(行動と結果の繋がりチェック)

    True?を適用することで、問題解決の実現性が高まり、後からくる「致命的な反論」を事前に防ぐことができます。

    まとめ:考え方の精度はチェックの順番で決まる

    「So What? / Why So? / True?」は、単なる知識ではなく、あなたの考えを客観的かつ厳しくチェックするための専門的なフローです。

    • So What?事実から仮説を導く
    • Why So?仮説を理由で支える
    • True?:論理の繋がりを確かめる

    はロジカル・シンキングや、問題解決には欠かせない超重要な構造化の思考法です。

    原因→結果、結論→根拠などを考える際にはぜひ実践してみてください!

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