salesforceとkintoneを比較してどちらを選ぶべきか【実体験】
CRMやSFAツールとしてよく比較される「salesforce」と「kintone」。
kintoneを2年間使った経験とsalesforceの開発環境で色々試した結果、違いが分かりました。
- 現場目線のsalesforceとkintoneのメリット・デメリット
- 導入時にどちらを選べきかの基準
salesforceとkintoneの決定的な違いとは
ちまたではカテゴリーが違うとか、難しいこと言ってますが大きな違いは
- 扱うデータがExcelで管理できるレベルならkintone
- それ以上ならsalesforceをチラリと見てみてもいいかな・・・ぐらいな感じです。
kintoneはExcelの置き換えに最適
kintoneはよく業務改善に最適だ。と言われています。
その理由としては、会社員では恒例のExcelでのデータ管理をkintoneに置き換えるだけで情報の共有ができるからです。
kintoneのメリット
データのExcel管理の問題点、例えば
- データの多重管理、最新版はどれ?
- 誰かがファイルを開いてて編集できない
- データ量が多すぎて、Excel重すぎる
みたいな問題から解放されます。
Excelファイルをkintoneにそのまま取り込んで管理すれば簡単に
- 情報の共有
- 常に最新状態
- ステータス管理
- ワークフロー
が実現できるのでとても便利です。業務改善への即効性が高いです。
つまり、普段扱う様々なExcelデータを共有・標準化するには最適のツールとも言えます。
kintoneのデメリット
kintoneは扱う項目数が多すぎるのは苦手です。
ExcelでVlookUpで持ってくるぐらいのデータ連携は可能ですが、例えば
- 案件管理
- 顧客管理
- 行動管理
- 売上管理
みたいに連携項目が増えすぎると、とたんに使いづらくなります。
連携させるとですよ!
ひとつひとつコンパクトなデータ量であれば問題ありません。
salesforceは複雑なデータ管理に最適
一方でsalesforceは何でもできます。外部連携機能も豊富です。正直最強です。
が、自社に合っているかは深く考える必要があります。
salesforceのメリット
何でもできるのですが、kintoneと比較すると
- 複数人が関わる顧客管理・案件管理
- 複雑なデータベースの構築が可能
- モバイルアプリの完成度
- ダッシュボードでの可視化
などが挙げられます。複数人が関わるとは、
- マーケティング
- インサイドセールス
- フィールドセールス
- カスタマーサクセス
のようにリードから成約までつながるような一気通貫の業務の場合です。
顧客情報の履歴や行動履歴が重要となるので、必然的に複雑なデータ管理が必要になります。
この業務手法はsalesforceそのものと言えます。
このような一気通貫の業務プロセスを行いたいのならsalesforceは最適です。
salesforceのデメリット
逆にいうと、複数の部署が長期間関わる一気通貫の業務プロセスを行わないのならオーバースペックということです。
使いこなせれば価格に対して価値を見出せると思いますが、そこまで必要としてないなら宝の持ち腐れです。
価格に見合った価値を社内で見出させるには、費用対効果を証明する必要もありますし、営業プロセスに組み込む必要があるため、風土の改革も必要ですよね。
また、kintoneと比べる機能が複雑なためカスタマイズは難しいです。
習熟コストは高くなるため、開発会社に依頼する必要がありそうです。
部署運用?組織運用?
どちらを選択するにしても、実際に運用する組織範囲が決まっていますよね。
salesforceを導入する場合には組織風土まで変える必要があります。
salesforceは組織風土を強制的に合理化する
salesforceは業務を強制的に「定量的」にして丸裸にします。
物事の様子または変化などを数字に直して分析するさまを意味する語。対義語としては「定性的」が挙げられ、物事の数字では表せない性質に着目して分析するさまを意味する。
weblio辞書から~定量的とは
つまり、全ての業務を数値で表して「リードの獲得」・「受注数」・「売り上げ」など全部分かるようにするということです。
そうなってると社内の評価体制や風土、全てに影響を及ぼします。
高いお金払ってるんだから当然です。
あなたの会社でそれを実現できますか?
会社では入力しない人やウソをつく人いませんか?
そんな人を丸裸にしてしまうんです。
会社によってはボトムアップでもトップダウンでも反対意見が出そうですね。
その辺を考慮する必要があります。
kintoneはチームレベルの業務改善から始めれる
一方で、kintoneはライトです。
価格も安いし、少人数から運用できます。
ちょっとした業務改善から始めてもいいですし、使い方は簡単です。
使用人数が増えても、一個一個がコンパクトであれば問題ないです。
目的にあったツール導入を
- kintoneは業務改善やレベルから緩く。
- salesforceは組織風土を変えるパワーを持つ。
目的に合ったツールの導入が大事です。
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