【読書ノート #60】苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」(森岡 毅)
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「森岡 毅」さんの「苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」を読んだ感想とメモを書いています。
目次
基本情報
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ポチップ
本のタイトル | 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質 |
本の評価 | |
著者 | 森岡 毅 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
発売日 | 2019/4/11 |
感想
- 自分のキャリアを考える良いきっかけになった
- 自分自身が考えることが得意だと考えていると再認識できた
- マーケットで考える、難しいけど考えて行動し続けるしか無い
気づき
- 森岡さんみたいなスーパーマンでも挫折や苦しい経験をしていることに驚いた
- 不安を燃料に、挑戦しているからこそ不安がおきる。自分は今挑戦できているのか?守りに入っていたと感じる
- 評論家だけにはなりたくない、いつも挑戦者でありたい
ToDo
- 自分の強みを明らかにして、MyBrandを設計する
- それ通りに自分の生活や行動を組み立てて行動してみる
本を読む前、読んだ後の問いと今後の行動
STEP
本を読む前の問い
何を学びたいのか?
- 働く上で自分が大事にしたいこと、これからのことを考える時の参考にしたい
それを学んで自分はどうなりたいのか?
- 自分のこれからのキャリアの軸を決める
- どのような状態になりたいかを考えて行動に移す
いつまでにそれを達成するのか?(期限)
- 短期:今から
- 長期:今年中
どのような成果、結果が欲しいのか?(ゴール・目標)
- 自分の軸にあった目的を達成できること
- 自分の強みを生かせる環境で成果を出すこと
STEP
本を読んだ後の問い
この本の問題提起は何か?
- この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに選ぶことができる!
問題に対する解決策は何か?
- 自分の軸となる目的を定める
- 自分の強みは、好きなことから見つかる
- MyBrandを設計する
本を振り返って、読んでよかったこと、感じたことは何か?(へぇーって思ったこと)
- 自分自身のこととマーケティング。考え方は一緒。自分は何ができてどんな実績があるのか。そしてそれをターゲットに伝える。
STEP
今後の行動
今後の具体的なアクション
- 自分の強みを明らかにして、MyBrandを設計する
3ヶ月後に自分はどうなっているか、どうなっていたいか?
- 自分の軸を明確にして、その達成のために動き続ける
印象に残った言葉や表現
ページ
問題の本質は外側ではなく、内側にある
- 自分の中に基準となる軸がなければ、やりたいことが生まれるはずも、選べるはずもない
- 自分にとって何がより大事7日考えて、自分なりの優先順位をその時々の精一杯で明確にすること
ページ
強みは必ず好きなことの中にある
- 強みとは、自分の「特徴とそれを活かす文脈がセット」で初めて発揮される
- 強みを見つける最大の近道は、社会との関わりで気持ちよかった文脈(≒自分がしている文脈)をどんどん列挙すること。好きなことをしている文脈こそ、特徴が強みとして発揮されている可能性が高い
- 今まで自分が好きだった「~すること」を書き出す
- 名詞ではなく動詞で書く
- とにかく自分が好きなことを動詞にする
- 自分が生き生きとしていることは何か?を考える
自分自身のMyBrandを設計する
ページ
自分自身のMyBrandを設計する
- 自身のブランド化で中身で勝負する、自分を信じる
- マーケティングの手法を使って、自分がコミュニティで市民権を得やすい構造をつくる
キャリアを成功させる3つの効果
- プレゼンや面接で緊張することから開放される
- 自分のキャリア戦略の最重要指針として機能する
- 理想が現実の実力に追いつくようになる
ページ
MyBrandの設計図
- 攻略する市場:戦場を規定する
-
- ブランドが参入する活動領域(ドメイン)を定める
- ドメインの設定は、目的と自身の経営資源に照らして広すぎず、狭すぎずが基本になる
- Who:「誰に」買ってもらうのか?
-
- Whoはブランドのターゲット(資源を集中的に投入する標的)を規定する
- ST(戦略ターゲット:Strategic Target)
-
ブランドが選ばれる確率を高めるために経営資源を高める広いくくり
- CT(コア・ターゲット:Core Target)
-
戦略ターゲットよりも集中して予算を投下する狭いくくり
- Whoを定義する意味は、戦略の基本中の基本の考え方である”選択と集中”を可能にする
- 市場における全ての相手に対して平等に努力を分散させてしまう
- What:「何を」買ってもらうのか?
-
- Whatはブランドの価値を規定する
- 購買者がそのブランドを買う本質的な理由を定義する
- その価値(購買における本質的な理由)のことをブランドの便益(ベネフィット)という
- マーケターはプロダクト(How)をデザインするずっと前に、どこの誰に向かって(Who)、どのような本質的な価値(What)を提供するのか、それを明確に定義しなければならない
- RTBは、Whatに含まれる重要語句で「Reason To Believe」実績や資格、客観的に便益を信じ込ませる根拠となるエビデンス(証拠)を定義すること
- How:「どうやって」買ってもらうのか?
-
- Howは便益を提供するための手段
- Whatは資源を集中する戦略を規定、Howはその戦略を具体的に実行するためのプランである戦術を規定している
- ブランドキャラクター=擬人化したブランドの性格を定義する形容詞
- 積極的、冷静
- Howの書き方の基本は、Whatで定めた大きな戦略を実行するために、より具体的で周囲から見える自分を定義すると良い
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「MyBrand」を設計する4つのポイント
- Valuable:価値は十分強いか?
-
- 相手にとって十分な価値のあるWHAT(便益)になっているか
- 己の価値がシンプルに強く定義されているか
- Believale:信じられるか?
-
- 自分の勝ちを相手に信じさせるために、エビデンスとなるRTBを明確に揃える
- Whatの勝敗を分けるのは、便益とRTBの掛け算
- Distinctive:際立っているか?
-
- 便益の強さで際立てる
- Congnuent:自分の本質と一致しているか?
-
- ブランドの設計図は近未来のなりたい自分をデザインすることが正しい。使う材料は強みと、強みが発揮されることで達成してきた実績の数々
読書メモ
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強みが変わる文脈を探す
- キャリア戦略とは、その人の目的達成のため、その人が持っている【特徴】を認識してその特徴が強みになる文脈を探して泳いでいくということ
- 時間の使い方として、宝物を必死に磨く
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職能を磨く
- スキルこそが相対的に最も維持可能な財産
ページ
不正解以外は全て正解
- 不正かとは、自分にとって決定的に向いていない仕事に就いてしまうこと
- 自分の特徴が裏目に出る→強みが発揮できない
- 自分にとって情熱が湧いてこない仕事
ページ
自分でコントロールできる変数
- 人間は同じではなく、平等ではない。自分でコントロールできる変数は
- 己の特徴の理解
- それを磨く努力
- 環境の選択
の3つしか無い
ページ
資本主義の本質
- 資本主義は、人々を競争させることで社会を発展させる構造を持つ
- サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造
- 人間は自分が知っている世界の外を認識することができない
- 資本主義とは、無知であることと、愚かであることに罰金を科す社会のこと
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年収を決める法則
- 職能(スキル)の価値
-
スキルにたいする需要と供給
- 業界の構造
-
市場構造によって、払える人件費が決まっている。
同業界の似たようなポジションの別の会社に行っても、年収は同じくらいしか貰えない。
- 成功度合
-
同じ業界でも成功の程度によってい年収は決まる。
その人がどれだけ重要でだいたい不可能な能力を有しているか。
- 年収の期待値を知った上で、それでも自分に取って情熱を持てる仕事を選ぶべき
- 就活も転職も最大限に追求するべきは、自分自身の成功確率を最大化すること
- 自分にとっての成功を定義づける目的を明確にしなければならない
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目的が見えてくる発想法
具体的な”こと”から発想するのではなく、”どんな状態”であれば自分はハッピーだろうかという未来の状態から発想する。
ページ
戦略とは、資源配分の選択のこと
戦略を立てる際に最も重要なのは、己の資源(ヒト・モノ・カネ、情報、時間、知的財産の主に6つ)をどう認識するか
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Thinkingのヒト
- Thinking, Communication, Leadershipは、どの職能においても必要なコンピテンシー(基礎能力)に分類
- Thinking/考える力、戦略性が強みになる
- 知的好奇心が満たされるのが好き
- 何らかの課題に対して、自分の思考力で問題解決するときの知的好奇心と達成感を満足させて走るタイプ
- 暇になると無意識に課題を設定して頭を使って遊んでいる
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Thinkingに向いている職能
- 知的好奇心をガソリンにして、考える力を磨き、より大きな結果を出す好循環でキャリアをつくる
- Tが生きる職能は、ファイナンス、コンサルタント、研究、各種の士業、アナリスト、マーケティング、企画系→知的労働の難易度が強い職能が有利に働く
- 自分が考えて突き詰める対象に”興味が持てる領域”を選ぶことが何よりも重要
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伝え方よりも中身のほうが重要
- 伝え方(HOW)よりも中身(WHAT:何を伝えるか)こそが、遥かに重要な意味を持つ
- 伝え方は、中身があって初めて価値を持つ
- 結局は誰に、何を、どう伝えるのかの順番で考えるのが正しい(Who→What→How)
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不安と向き合う
- チャレンジによる変化が大きいほど不安が大きくなる。つまり不安とは本能を克服して挑戦している勇敢さの表れ。挑戦する勇敢さと、知性が強ければ強いほど不安は大きくなる
ページ
目的の方向に向かって絶えず成長し続ける
- 成長することで目的を達成する確率は上がり、諦めない限りは、いつかその目的に到達する
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行動を変えたいときのコツ
- ヒトは変わろうと思っても中々変えられない。なぜなら変わろうと覚悟したときの意識変化と、実際の行動変化までのタイムラグに耐えられないから
- コツは、最初からすぐに買われないことを覚悟して、時間がかかることを織り込んで努力すること
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