分かりやすい文章が書ける「ロジカル接続詞」の使い方
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分かりやすい文章を書くには、接続詞も重要な要素になります。
なぜなら、接続詞は文をつなげる以外にも役割があるからです。
今回は、分かりやすい文章が自然と書ける「ロジカル接続詞」の使い方をご紹介します。
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目次
ロジカル接続詞とは?
接続詞には主に2種類あります。
- and接続詞(しりてが)
- ロジカル接続詞
基本的には「ロジカル接続詞」を使います。
なぜなら、ロジカル接続詞は文章の論理的な関係を明らかにできるからです。
具体例を見てみましょう。
この文章の関係性は「この町には若者がいない → そして(and) → 活気がない」。
つまりA and B
の関係性ですね。いわゆる順列関係・つないだだけ。
一方で、これらはどうでしょうか。
- この町には若者がいないため、活気がない
- この町には若者がいない結果、活気がない
- この町には若者がいないので、活気がない
「この町には若者がいない → だから(so that) → 活気がない」に変わったのが分かるかと思います。
文章の関係性が、「原因→結果」に変わりました!
ロジカル接続詞の例
単に文章をつなげるのではなく、文章と文章をどうやってつなぐかを考えることが重要です。
ロジカル接続詞を意識する際には、英語で考えると分かりやすいです。
例えばwhen
やbecause
で考えると、「…する時」や「なぜなら…」と親しみやすいのではないのでしょうか。
論理種類 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
時間 | …する時に | when |
…する前に | before | |
…した後に | after | |
…するまで | until | |
…して以来 | since | |
対象・対比 | …である一方 | while, where, wheresa |
…であるけれど | although, though, even though, however | |
…であるがゆえに | because, since, as | |
原因・結果 | …の結果 | so … that, such … that, as a result |
…であるにもかかわらず | despite that, in spite of | |
目的 | …するためには | in order that, so that |
条件 | もし…ならば | if, in the event that |
もし…でなければ | unless | |
…になるという条件で | privided that |
しりてが接続詞の注意点
しりてが接続詞とは、日本語では接続助詞と呼ばれているものです。
- …し、
- …であり、
- …して、
- …だが、
- …せず、
- …なく、
いわゆる「and」の意味を持つものなのですが、特に「…が」には要注意です。
なぜなら、「順接と逆説」と両方の意味が使われるからです。順接と逆説で使用される例を見てみましょう。
- (順接 –
and
)お祭りに行く予定だが、君は行くの? - (逆説 –
but
)不意打ちをくらったが、なんとかかわせた。
このように、同じ接続詞「…だが」は接続詞の使われ方が異なっています。
しりてが接続詞からロジカル接続詞に書き直す
最後に、「しりてが接続詞」を使った文章を「ロジカル接続詞」に書き換えて違いを確認してみましょう。
スクロールできます
しりてが接続詞 | ロジカル接続詞 |
---|---|
A社は倒産し、B社は黒字になった。 | A社は倒産したのにかかわらず、B社は黒字になった。(逆説) A社が倒産したおかげで、B社は黒字になった。(因果関係) |
B事業部は赤字であり、今後も黒字化は期待できない。 | B事業は今後も黒字化は期待できない。(赤字であることは自明) |
あのマンションは、1000万円も値下げして、ようやく売却できた。 | あのマンションは、1000万円値下げすることにより、ようやく売却できた。(因果関係) |
私の貯金目標は300万円だが、あと3ヶ月で達成できそうだ。 | あと3ヶ月で、300万円の貯金目標を達成できそうだ。(複文→短文) |
役員に若い人がおらず、ネット事業への取り組み意欲が低い。 | 役員に若い人がいないために、ネット事業への取り組み意欲が低い。(因果関係) |
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まとめ
- できるだけ「ロジカル接続詞」を用いる
- 「しりてが接続詞」は極力用いない
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