伝えたいこと・今後の行動が明確になるビジネスメールの書き方
ほぼ毎日、頻繁にビジネスメールを送る人にとって、「分かりやすく・相手に伝わる」文章を書くことはとても重要です。
ところが、自己流でメールの文面を考えていると、こんなことありませんか?
- 長文で長々書いてしまい、「長い!」と怒られた
- 「で、結局何が言いたいの?」と呆れられた
これは私の実体験で、実際に言われたことです\(^o^)/
今回は、伝えたいこと・今後の行動が明確になるビジネスメールの書き方についてご紹介します。
- 分かりやすく簡潔に、相手に伝わるメールの書き方を知りたい人
ビジネスメールに必要な視点
まず、ビジネスメールに必要な視点は4つあります。
- 何が言いたいのかすぐ分かるように、最初に最も伝えたいことを書く
- ダラダラと長い文章は書かない
- 論理展開が分かりやすいように書く
- 次のアクションをはっきりさせる
- 読み手はどんなアクションを求めているか?
- 書き手は何をするのか?
では、どうしたら「簡潔に分かりやすい」文章が書けるようになるのでしょうか?
ビジネスメールのテンプレート「感謝の言葉とPDF」をご紹介します!
感謝の言葉とPDF
「感謝の言葉とPDF」とは、文章を
- 感謝の言葉
- P(Purpose Statement: 目的文)
- D(Detail:詳細)
- F(Follow Through:今後のアクション)
の4つに分ける考え方です。
「感謝の言葉」に始まり、「目的文」→「詳細」→「今後のアクション」と展開します。それぞれ見ていきましょう!
感謝の言葉
ビジネスメールでは、いきなり本文に入らず1~2行程度で「感謝の言葉」を伝えます。理由は2点あります。
- もし、読み手が好ましくない内容の場合、気分を害するおそれがある
- 書き手が読み手に対して敬意を持てる
P(Purpose Statement: 目的文)
Pは、相手に送るメールで一番伝えたい「主メッセージ」のことです。
- 一言で言うと、何を伝えたいのか?
- 読み手が疑問に思っていることの答えは何か?
読み手の視点で考えて文章を表現しましょう!
D(Detail:詳細)
主メッセージの具体的な理由や、判断根拠を示します。
いくつかある場合には、箇条書きにして構造が分かりやすくなるように配慮します。
F(Follow Through:今後のアクション)
具体的な今後のアクションについて記載します。
例えば、「〇〇日までに■■の作業を終わらせてください」や「✕✕日に△△をします」などですね。
コツと例文
最後に、具体例で考えてみましょう。
例えば、上司に「Aプロジェクトの進捗がどうなっているか」聞かれている場合のメールの返事を考えてみましょう。
まずはOPQ分析で読み手視点に
まず読み手(上司)についてOPQ分析をすると以下が考えれます。
- O:Objective(望ましい状況)
-
Aプロジェクトが順調に進んでいる状態
- P:Problem(問題→現状と望ましい状況とのギャップ)
-
Aプロジェクトに遅れがあると聞いたが、今進捗がどうなっているのかが分からない
- Q:Question(読み手の疑問)
-
Aプロジェクトの進捗は順調?それとも問題が発生している?
読み手の疑問が明らかになりました。対応するPDFを考えてみましょう。
PDFを考える
読み手の疑問「Aプロジェクトの進捗は順調?それとも問題が発生している?」を踏まえて「感謝の言葉とPDF」を考えてみましょう。
- P(Purpose Statement: 目的文)
-
Aプロジェクトに問題が発生し、予定よりスケジュールが1週間ほど遅れているが、解消予定。
- D(Detail:詳細)
-
プロジェクトが遅れた原因は2点ある
- Bさんが体調不良で3日程度休んでいるため、作業が進んでいない
- 外部業者の成果物納入が遅れているため、後工程が進められていない
しかし、ヘルプでCさんに手伝ってもらったため、遅れは解消する予定。
- F(Follow Through:今後のアクション)
-
今後は問題が生じた際に、もっと早く報告する。
これを骨子として文章を作ってみましょう!
メール例文
〇〇様
お疲れ様です。
Aプロジェクトに関するアドバイスをありがとうございました。非常に助かりました。
さて、Aプロジェクトの進捗についてご報告です。
予定よりスケジュールが1週間ほど遅れていますが、遅れは取り戻せる見込みです。
プロジェクトが遅れた原因は2つあります。
- Bさんが体調不良で3日程度休んでいるため、■■の作業が滞っている
- 外部業者の△△の成果物納入が遅れているため、後工程が進められていない
しかしながら、ヘルプでCさんに手伝ってもらったため、遅れは解消する予定です。
今後は問題が生じた際には、もっと早く報告し、早期解決に努めるようにいたします。
よろしくお願いいたします。
いかがでしょうか。分かりやすく感じましたか?
まとめ
- ビジネスメールは、話し言葉以上に「簡潔に分かりやすく」をこころがける
- わかり易い文章を書くには「感謝の言葉とPDF」を利用する
- 事前にOPQ分析で、読み手の視点に立って考える
ビジネスメールを書く時に「感謝のPDF」を意識して書くと、とっても簡単に書くべき文章が整理できます。ぜひ試してみてください!
コメント